今回はPESCJ5期認定医の下山智義先生を紹介させていただきます。下山先生は2018年9月に歯内療法専門医院をご開院されました。
先生の略歴をお願いします
略歴:2006年 日本歯科大学歯学部卒業
2007年 同大臨床研修課程修了
2013年 しもやま歯科クリニック開業
2015年 ペンエンドスタディクラブインジャパン修了
2016年 ペンエンドスタディクラブインジャパン認定医
2018年 しもやま歯科医院開業(歯内療法専門医院)
聞き手:ECJ事務局
・歯内療法専門医院をご開院されたそうですね、おめでとうございます!早速ですがクリニックの場所(または勤務先)と、そこを選んだ理由を聞かせてください。
東京都豊島区で最寄駅は池袋になります。5年前に埼玉県所沢市で開業しており、そちらのクリニックで色々な先生方から根管治療のご依頼を受けるものの、アクセスが悪いために患者さんにご迷惑をおかけしておりました。そこで少しでも利便性の良い場所、かつ馴染みのある場所で考えたときに池袋は土地勘もあり、複数の路線が走っている事から池袋に決めました。
・簡単にエリア紹介をお願いできますか?どのようなところですか?
池袋駅西口で東武デパートや東京芸術劇場、丸井がすぐ側にありますので、わかりやすい場所だと思います。池袋駅の丸井横の1a出口から30秒くらいの場所にありますので、迷う心配もありません。周りには飲食店も多数あります。芸術劇場の向かい側なので、
池袋の中でも比較的落ち着いている雰囲気があります。
・歯内療法専門医院の予約の取り方はどのようにすれば良いのでしょうか?紹介状などが必要ですよね?
はい、歯内療法の治療のみお受けしていますので、かかりつけの歯科医院との連携が必ず必要となります。予約方法はかかりつけの歯科医院から直接FAX等で紹介状を送っていただく場合、または、患者さんから直接お電話でのご予約も承っております。その場合来院時に紹介状を持ってきていただいています。
もし、かかりつけ医がいない場合は、お気軽にご相談ください。
住所 〒171-0021 東京都豊島区西池袋3-27-3 S&Kビル3階
電話番号 03-6903-1786
休診日 日曜・祝日(学会や所沢のクリニックへの出張日もございますので、お問い合わせください)
診療時間 10:00~18:30
・下山先生のこれまでの歯科医としてのキャリア、道のりなどを聞かせていただけますか?
私は大学を卒業してから毎年色々な研修会に参加する事で、尊敬できる先生に出会う機会が沢山ありました。卒後のコースで補綴咬合を学び、その後歯周病の治療や矯正治療を勉強してきました。ペンエンドを受講するまではもっぱら歯周補綴治療を軸に診療を行ってまいりました。
・歯内療法に興味を持ち始めたのはどうしてですか?そして数ある勉強会の中でもペンエンドで勉強しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
先ほどの話でも出ましたが、大学卒業後は補綴咬合の勉強からスタートしました。ただ歯を失う一番の原因は歯周病だということに気づき、それからは歯周治療を主軸に学んでまいりました。歯周治療を頑張って一本でも多くの歯を救いたいと考えておりましたが、歯内病変が原因で歯周治療にも影響する事が少なくない事に気づき、歯内療法を勉強したいと考えました。数多くの歯内療法コースの中で、論文に裏付けられた治療を行っていたペンエンドに興味を持ち、申し込む決意をしました。
・ペンエンドを受講する前と後で変わったことはありますか?
正直全てが変わったと思います。歯内療法に対する考え方などが変わったのは当たり前ですが、診断の重要性、患者説明、患者利益の考え方、あげればキリがないですが、技術的な事よりも歯科医師としての考え方が変わったと思います。
・歯内療法専門医を目指そうと思ったのはいつからか、またどうしてですか?
やはりペンエンドスタディークラブインジャパンのコースを終えた時です。もちろん受講中も歯内療法という分野にどんどんのめり込んでいきました。コースが終わり日常診療に戻った中でももっと技術も知識も深めて行きたいと考えておりましたが、全ての診療をこなす中では圧倒的に時間がたりませんでした。そこで全ての時間を歯内療法の事に費やすために目指す決意を致しました。
・患者さんに対して心がけていること、治療に対してのこだわりはありますか?
会話を大事にしております。歯科治療が苦手な方は実際にとても多いと感じておりますので、少しでも緊張をほぐして差し上げられたらと思って雑談も良くするようにしておりま す。カウンセリングの時にも会話の中から、患者さんの本音を少しでも気づけるように努力しております。治療に関してのこだわりは、患者さんがメリットやデメリットを全部理解してもらえるまで説明に時間をかける事です。
・お仕事でやりがいを感じる時はどういうときでしょう?
やはり患者さんの苦痛を除去できた時や、先生に治療してもらって良かったと言ってもらえた時ですね。
・逆に難しいと感じる時はありますか?
治療後は経過良好だったにも関わらず、根が割れてしまって保存不可能になってしまった時などは、根の病気を治せる事と歯を長持ちさせることは一緒ではない事を痛感させられます。
・印象に残っている患者さんの治療はありますか?
他院にて抜歯してインプラントと言われ1本奥歯を抜いて、もう1本も抜いてそちらにもインプラントを行いますとの説明で、何か方法は無いかと来院された患者さんです。確かに状況は厳しいものでしたが、患者さんの強い希望もあり施術することとなりました。
結果として3年経って今も問題なく歯を使えていらっしゃり、奥歯二本がインプラントにならずに住んで大変喜ばれています。
術前
術後3年経過
・今後の展望をお聞かせください
患者さんだけでなく、連携をとってくださる先生方のお力に少しでもなれるように日々精進して行きたいと思います。同時に日々学んだ新しい情報も含めて、歯内療法の知識や情報を皆様に広めていけるよう努力して行きたいと考えております。
・患者さんへのメッセージがあればおねがいします。
ご自身の歯で食べられる事は、一生涯における生活の質を間違いなく高めて行くと思います。全て皆様のご希望通りとはいかない可能性がございますが、抜歯宣告を受けても歯を残せる方法をご希望であればセカンドオピニオンを求めてみてからでも遅くはありません。一般診療はお受けいただけませんが、お気軽にご相談ください。