今回はPESCJ4期認定医の伊藤創平先生を紹介させていただきます。
略歴:2000年 新潟大学歯学部卒業
2007年 千葉県浦安市にてITO DENTAL OFFICE開業
2013年 ペンエンドスタディクラブインジャパン修了
2014年 ペンエンドスタディクラブインジャパン認定医
聞き手:ECJ事務局
・お世話になっております、早速ですが、開業地(勤務地)はどちらでしょうか?
千葉県浦安市で開業しています。最寄り駅は京葉線新浦安駅です。
・ご開業されて何年ほどですか?
今年で9年目です。(インタビュー時2015年)
・現在の診療体系(診療時間)はどのようになっていますか?
診療日は火曜日から土曜日です。休診は日、月、祝日です。
診療時間は9時〜13時、14時30分〜18時となっております。
・根管治療だけ先生のところで受診することは可能ですか?
はい。可能です。他にかかりつけの先生がいらっしゃる状況で根の治療だけを担当させて頂くことは実際に行っております。
・予約制ですか?予約制でしたら予約の方法を教えてください。空きがあれば当日診察していただくことは可能ですか?
はい。当院は予約制です。予約はお電話にて受け付けております。
047−394−4666
当日空きがある場合はもちろん対応させて頂きます。
・開業前から歯内療法が専門だったのですか?
そうではありませんし現在も歯内療法以外の治療も行っております。ただ、最近は歯内療法をしている時間が増えてきています。
・歯内療法の仕事をしていて楽しいことを教えてください
患者さんへ説明をしているときと患者さんの困りごとが解消したときです。また顕微鏡を使用しないと見つからなかったであろう見落とされた根管を見つけたときも心の中でガッツポーズしてます(笑)
・ペンエンドスタディクラブインジャパン(以下PESCJ)を知ることになったきっかけと受講する経緯はどのようなものだったのでしょうか?
実は自分の受ける2〜3年前に知っていました。知るきっかけは詳しく覚えていないのですが、取り寄せた資料を拝読して非常に厳しそうなコースだと感じたのを覚えています。
当時の自分にはそのプログラムに挑む自信がなく、申し込む勇気が出ませんでした。
受講のきっかけは自分に自信をつけたいと思ったのと友人の誘いです。当時も単発の講習会へ参加し、マイクロスコープ、ラバーダムを使用し1時間の予約時間を確保していました。
元々歯内療法への興味があった私はせっかくなら最高の教育を受けてみたいと思うようになっていました。
・最高の教育、と先生が認識された要因はどのようなところにあったのでしょうか?
単発のセミナーでは道具やテクニックの枝葉の部分の学びになりがちで、根幹、幹の部分からの学びが浅いとどこかで感じていました。
また幹の部分こそが歯内療法で最も大切な部分であると感じていました。
その中でPESCJのカリキュラムは課題と自主的に調べるものを合わせて文献を約200本読むことになるのでテクニックだけでなく歯内療法の幹となるコンセプトの部分を鍛えられると思ったのが自分にとって「最高の教育」と感じた要因です。
・なるほど…最高の教育を受けた今、歯内療法(根管治療)を行うにあたって特に意識して取り組んでいる点はなんですか?
特に意識している点は基本です。ここで言う歯内療法での基本は診査診断、無菌的治療です。
また患者さんへ分かりやすく説明することも意識して取り組んでいます。状況を患者さんと共有して治療を進めたいという思いがあるからです。
そのため治療中の私が顕微鏡越しに見ている視野は、患者さんが治療を受けながらモニターでリアルタイムで見れるようになっております。
・今後、こうなったらいいなぁという展望はありますか?
歯内療法の専門性が世の中にもっと認知されて患者さん、歯科医療側が専門医を活用するようになるといいと思います。 そのためには我々が地域の方や同業者へ働きかけていくECJの活動は今後更に大事になっていきますね。
・このページを読んでいらっしゃる方々に向けて最後に何か一言お願いします。
根の治療でお悩みの方は多くいらっしゃると思います。
歯科医院によって提示された処置内容が異なるなど不安をお持ちの場合も有るかと思います。そもそもの原因や治療回数などがはっきりすることでお気持ちが楽になることもあると思います。そのような場合は根の治療の専門的なトレーニングを積んだ歯科医師がいる医療機関があることを知って頂ければと思います。
・最後に臨床例をご紹介いただきたいと思います。
50代 女性 主訴は「セラミックをかぶせたら歯ぐきが腫れてきた」
診査診断の結果、患者さんが思っていた歯と違う歯が原因と診断し、根管治療を行ったことで症状が改善されました。現在、症状も落ち着き、患者さんにも満足頂いてます。
・本日はお忙しい所お付き合いくださりありがとうございました。
こちらこそありがとうございました。