第40回日本歯内療法学会学術大会において高橋宏征先生(群馬県伊勢崎市開業)が口演発表を行います。
テーマは「エンド由来の上顎洞炎」です。
日時:2019年6月15日(土)、16日(日)
場所:タワーホール船堀
<抄録>
歯科感染症と副鼻腔疾患との関係は、歯科医学文献および医学文献の両方で広く認識され、広範な科学的認知と高い罹患率が報告されているにもかかわらず、日常臨床では医科との境界領域であることも理由であろうが歯科感染症由来の上顎洞炎(歯性上顎洞炎)は、しばしば歯科医、耳鼻咽喉科医および放射線科医に、鼻性副鼻腔炎と誤診されることがある。歯性上顎洞炎の原因である歯科感染症の病因を特定して適切に管理できないと、副鼻腔疾患の持続、医科的アプローチによる副鼻腔治療の失敗、およびより深刻な、または生命を脅かす頭蓋顔面感染への潜在的な進展が起こるため、歯性上顎洞炎についての理解は必要だと思われる。今回は歯性上顎洞炎の中でも特にエンド由来の歯性上顎洞炎について症例を通じ私の現時点の対応について報告する。