山本信一先生

今回はPESCJ3期認定医の山本信一先生を紹介させていただきます。山本先生は2012年にペンエンドスタディクラブインジャパンを修了されていらっしゃいます。PESCJ歴の長い認定の先生です。

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先生の略歴をお願いします

1995年 新潟大学歯学部 卒業

2007年 山本歯科クリニックを開院

2012年 ペンエンドスタディクラブインジャパン 修了

2013年 ペンエンドスタディクラブインジャパン 認定医取得

2018年 新潟大学歯学部う蝕学学教室 社会人大学院卒業 歯学博士

 

聞き手:ECJ事務局

クリニックの場所(または勤務先)と、そこを選んだ理由を聞かせてください。

クリニックの場所は兵庫県宝塚市になります。阪急宝塚線の阪急山本駅前に医療ビルがありそこの2階が当院です。大阪駅(梅田駅)から電車で30分です。また伊丹空港からタクシーで15分くらいです。

私はもともと都心部よりも郊外で開業したいと思っていました。この場所は、たまたま恩師の先生からご紹介いただいたのですが一目見て「ここでやってみたい!」と思いました。緑あふれるのどかな雰囲気が私の故郷と似ていて親近感を感じたのだと思います。

伊丹空港からタクシーで15分とは便利ですね!遠方からの患者様にとってもありがたいですね。ちなみに、宝塚市と聞くと宝塚歌劇団が真っ先に思い浮かびますが、それ以外ではどのようなところですか?

宝塚市は阪神間へのアクセスが良く、大都市近郊の住宅都市として発展してきた街です。居住区と豊かな自然がバランス良く共存した住みやすいところです。宝塚と言えばやはり宝塚歌劇団が有名ですよね(笑)。当院の周囲は実は知る人ぞ知る日本3大植木産地の一つで、造園業が大変盛んな地域です。緑に包まれた住みやすい街です。

3台植木産地の一つ!一つ豆知識が増えました!!話が逸れましたが、医院への予約の取り方は?

お電話での予約をお願いしています。

先生の医院で歯内療法の治療のみをお願いすることも可能ですか?

もちろん可能です。他院からのご依頼で当院では歯内療法のみを行い、その後の処置はかかりつけ医先生ところで治療していただいている患者様は沢山おられます。

山本歯科クリニック

住所 〒665-0816 兵庫県宝塚市平井1丁目4-18 ミキビル2F

電話番号 0797-82-4618

休診日 木曜・日曜・祝日

(土曜日は17:00最終受付です、また学会で休診となる場合もあります、お問い合わせください)

診療受付時間 午前9:30~13:00  午後15:00~19:00(土曜日は17:00最終受付)

2017年に社会人大学院にチャレンジされ、歯学博士を取得されていらっしゃいますね!勉強に対する情熱が素晴らしいですね!!これまでの歯科医としてのキャリア、道のりなどを簡単に教えてください

私は大学卒業後、勤務医として10年ほど過ごし、今のクリニックを開院しました。臨床一筋で頑張ってきたのですが、思うところがあって4年前に母校である新潟大学歯学部う蝕学教室に社会人大学院生としてお世話になることになりました。いわゆる研究をやるわけですね。私のようなおじさんに何ができるのか不安でしたが、指導教官に恵まれ、また若い研究者の先生方が本当に良くしてくださり、今年無事卒業できました。とてもよい経験をさせて頂きましたね。今は開業医として日々の臨床に追われる毎日ですが、隙間時間を見つけては大学に行って勉強できればと思っています。

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歯内療法をペンエンドで勉強しようと思ったきっかけは?

もともと私は歯内療法に関心が強かったと思います。というのも、最初に勤務した歯科医院に歯内療法で有名な上司の先生がいらしたんですね。その先生に、「歯内療法は歯科治療の根底となる大切な分野だ。歯内療法ができなければ、いくら差し歯が綺麗につくれてもトラブルが続発するだけだぞ。新人はとにかく歯内療法の修練を積め!」とアドバイスをもらいました。それから歯内療法の勉強を始めて、だんだんと好きになっていきました。開業して間もない頃、ペンエンドを主催されている石井先生のお話を聞く機会があり、「診断力こそが専門医の力」という言葉にいたく感動し、絶対にここで勉強したいと思いました。それがきっかけですね。

ペンエンドを受ける前と後で変わったことはありますか?

大きく変わりましたね。また歯内療法の奥深さや面白さを知ることができ、診断の大切さを日々実感するようになりました

歯科医療のなかで歯内療法ほど歯科医の知識や技量が治療結果を左右する分野はありません。それだけ歯科医の責任も大きいですが、とてもやりがいを感じます

患者さんに対して心がけていること、治療に対してのこだわりはありますか?

とにかく説明に十分時間を使うようにしています。また遠方からの患者さんも多いため、治療回数をできるだけ少なくなるように心がけています

お仕事でやりがいを感じる時はどういうときでしょう?

根の病気が治って患者さんが喜んでくれた時です。

逆に難しいと感じる時はありますか?

いつもです(笑)。何せ根管の中は見えにくいし器具操作もしにくい。歯内療法を簡単と思えるときはほとんどありません。

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印象に残っている患者さんの治療はありますか?

普通は抜歯するしかないような歯が歯内療法で残すことができた症例などですね、下のレントゲン写真の患者さんは「歯が痛くて噛めない」を主訴に来院されました。診ると歯はグラグラで、レントゲン撮影すると歯を支えている骨が完全に溶けて無くなっているようにみえました。(根の周りの黒い影)。

術前レントゲン写真:このレントゲン写真だけみると抜歯と判断されてもおかしくはありません。

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根管治療後3年の経過観察時:溶けていた骨は完全に再生しました。根管治療により無事歯を温存することができました。

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歯内療法は素晴らしい治療ですね!こんな重症な歯でも治癒の可能性があるとは!!

では、今後の展望をお聞かせください

大切な歯を残すために歯内療法がいかに重要な歯科医療であるか、たくさんの患者様に広まるよう啓蒙していきたいと思います。

最後に患者さんへのメッセージをお願いします

根の病気は近代的な歯内療法でかなりのケースが回復可能です。根の病気でお悩みの方は専門的なトレー二ングを積んだ先生に相談されることをお勧めします。

本日はありがとうございました。

ありがとうございました。