今回はペンエンド認定医(PESCJ第4期)高見澤哲矢先生を紹介させていただきます。
1993年 東北大学歯学部卒業
2003年 宮城県仙台市にて開業
2013年 ペンエンドスタディクラブインジャパン修了
2014年 ペンエンドスタディクラブインジャパン認定医
聞き手:ECJ事務局
・本日はよろしくおねがいいたします。早速ですが、開業地はどちらでしょうか?
開業地は宮城県仙台市です。
・診療時間はどのようになっていますか?
診療時間は、朝9時半から夜18時半までです。
・休診日はいつになりますか?
不定休となっております。お問い合わせください。
・「開業されてどれくらい経ちますか?」
14年程経ちました。
・開業当初から歯内療法を中心とした歯科医院だったのでしょうか?
いいえ、当初は私自身オールラウンダーを目指し、全てのニーズに応えられる歯科医院を創ろうとしておりました。
・創ろうとしてた…ということは今は方向転換なさったということですか?
全てを目指すことに限界を感じました。
・限界を感じるきっかけなどはあったのでしょうか?
ある時はデンチャー、ある時はインプラント、ある時はエンド、等、臨床で困って、講習会に出て、学んだことを実践してみても、上手くいく時となかなか上手くいかない時がある。上手くいったと思っても、何年かすると酷くなって戻ってくる。ということを繰り返すうちに、感じるようになりました。
・それは臨床家であれば誰でもがぶつかる壁ですね。その中で歯内療法を選択されたのはどのような理由からですか?
自分の臨床で、歯内療法に関する悩みが一番大きかったからです。
・一番悩みが大きいことを選択したのですか!私なら悩みが大きいものから捨てていきますけど、それは素晴らしいですね!ところで、ペンエンドと出会ったきっかけはどのようなことだったのでしょうか?
悩んでいた時に、海外研修で一緒になった先生に、「エンドは90%マネジメントできるよ」と聞いて、あまりに自分の臨床感と違って衝撃を受けたのと、それであれば、自分もそうなりたいと思ったから選びました。それからウェブで色々検索したり、様々な国内のエンドの研修会に参加したりしておりましたところ、ある研修会で隣の席の先生にご紹介いただいたのがきっかけです。
・なるほど!様々なエンドの研修会とペンエンドのコースは違いはありましたか?
全く別物でした。そもそも、受講したくても試験に通らなければ受講できなかったですし。
・なるほどですね。コースは相当厳しいものでしたか?
はい、そうですね。想像を絶しておりました。特に英語文献の検索や抄読の経験が全くありませんでしたので、その部分が相当辛かったです。
・受講後何か変化はありましたか?
悩んでいたことがクリアになりました。臨床での迷いがなくなったことが、一番大きな変化だと思います。
・先生は4期生で、卒後6年ほど経ちますが、診療内容の内訳、、といいますか、歯内療法の割合は多いのでしょうか?
はい、多いですね。8割くらいは歯内療法を行っております。
・8割!そうなりますとほとんど歯内療法の患者さんですね!患者さんはどのようにして来院されているのでしょうか?根の治療をしたくて先生の医院をさがして、という感じでしょうか?
クリニック全体としてみれば5割ぐらいと思います。
ウェブ経由の方が多いと感じます。
・ウェブ経由、ということは遠方からの患者さんもいらっしゃるということでしょうか?遠いところですとどちらから来院されていますか?
以前は県外の患者さんもいらっしゃいましたが、最近はほとんど県内の患者さんです。
・歯内療法(根管治療)を行うにあたって特に意識して取り組んでいる点はなんですか?
患者さんが、ご自身に合った最善の意思決定ができるよう、サポートすることに、まず気をつけております。また治療中は、半分以上の方がお休みになっているのですが、可能な限り快適に治療を受けられるよう、配慮しております。治療コンセプトの厳守もそうですが、常に情報をアップデートして、診療に還元するように心がけています。
・快適に治療を受けられるのは素晴らしいですね!そのような診療で特に思い出に残っている症例はありますか?
はい。40台女性、仕事に子育てにバリバリ取り組むキャリアウーマンの方です。歯医者は子供の頃から苦手。その方が最初に根管治療を受けられ、治療後うがいをした後話された言葉が印象深く残っています。「歯医者で寝るなんて、あり得ない!初めてだわ!」
・・・アメリカの小説を読んでるような気になりますが(笑)寝てしまう方は多いですよね!他に快適な治療のために院内に工夫とかはされていますか?
そうですね。テンピュール社のデンタルチェアマットを使用したり、環境音楽をBGMにしたりしております。
・快適な環境で世界基準の歯内療法を行っているわけですね。是非症例の方をご紹介ください。
はい。患者さんは34歳男性、主訴は「歯に膿が溜まっていて違和感が取れない」でした。
術前のレントゲンがこちらです。
クラウンを外したところコア(土台)は漏洩が見られなく感染の疑いもないと判断いたしましたので外科的歯内療法にて問題解決を図りました。
術直後です。水酸化カルシウム製剤のようなものが大量に逸出しておりましたので丁寧に掻爬をして大変だったので印象に残っています。
術後1年です。おかげさまで症状も落ち着き快適に日常を過ごしておられるようです。
・素晴らしい症例をありがとうございます。抜歯するにも大変そうな症例ですが歯を保存することができるのは患者さんにとって大変喜ばしいことではないでしょうか?受診される患者さんにお願いしたいことはありますか?
2018年4月よりクリニックF&Tは自費歯内療法専門医院となりまして、完全予約制で、恐れ入りますが当日キャンセルはお受けできませんので、早めのご予約ご連絡をお願い致します。
・最後にこのページを読んでいらっしゃる方々に向けて最後に何か一言お願いします。
歯内療法に関するあなたの不安を減らし、お困りごとを整理し、良い方向に向かうよう日々努力しております。
・本日は長い時間お付き合いくださりありがとうございました。
ありがとうございました。