ペンエンドスタディクラブインジャパン(以下PESCJ)のペンシルバニア大学での最終研修を行う前に、ニューオリンズでの米国歯内療法学会(AAE)に参加しました。ニューオリンズはアメリカ合衆国ルイジアナ州南部にある都市です。かつてはフランス領であり、フレンチ・クオーターと呼ばれる地区には、今なおフランス植民地時代の雰囲気が残っていました。気候は、冬は穏やかで夏は湿度が高く暑い亜熱帯気候とされていますが、私たちが渡米した際は、湿気はあるものの、25℃前後と過ごしやすい環境でした。ニューオリンズといえば、ジャズ発祥の地、到着した時期にはフェスティバルが開催されており、夜は町のいたるところで軽快な音楽が鳴り響き道行く人を楽しませていました。
PESCJ8期のほとんどのメンバーはAAE初参加でしたが、各々興味のあるスピーカーの講演を興味深く拝聴してきました。文献でおなじみの、Ricucci先生やSiqueira先生の講演や、ペンシルバニア大学のKim先生の3Dライブオペなど興味深い催しが多数見受けられました。慣れないリスニングをする中でも、PESCJで学んだ論文の単語をつなぎ合わせることでなんとか全体像像を理解することができました。
各メーカーのブースでは、様々な商品が販売・実演されていました。中でも、3Dメガネを付けて、モニターを見ながら治療することのできるマイクロスコープや、新しい形成のコンセプトであるXPファイルなど、これからのエンドの可能性を確認することができました。
また、ペンシルバニア大学歯内療法科の70周年記念パーティも開催され、名だたるエンドドンティストが一同に集結する機会に参加する機会もありました。初期メンバーであるBender先生、Grossman先生、Stewart先生らのフォトプレートと撮影させていただく機会もあり、長い歴史の片鱗に少し触れることで身の引き締まる思いがしました。
ニューオリンズでのAAEは、見るもの全てが新鮮で、自分たちが一年間で学んだことの素晴らしさ、貴重さを改めて確認するとてもいい機会になりました。この経験が自分達の歯科医師人生にとって、よりプラスになるように、今後とも精進して行こうと思います。PESCJの講師陣、OBOGの先生方のおかげでここまでこれたこと、深く御礼申し上げます。
PESCJ 8期一同